データ型の変換 ― テキスト・整数・小数・日付・ロケール指定
💡 この記事で解決すること
Power Queryではすべての列に「データ型」があります。 型が正しくないと、計算・フィルター・並べ替えが意図通りに動きません。 この記事では型の確認方法、変更方法、よくあるトラブルと対処法を解説します。
データ型とは? なぜ重要なのか
Excelのセルは「見た目の書式」と「中身のデータ」が別々に管理されていますが、Power Queryではもっと厳密です。 列ごとに「この列はテキスト」「この列は整数」「この列は日付」という型が設定されており、型が合わないと操作がエラーになります。
例えば「金額」列がテキスト型のままだと、合計や平均の計算ができません。 「日付」列がテキスト型だと、年や月の抽出ができません。 データを取り込んだ直後に型を正しく設定するのが鉄則です。
型の確認方法
各列ヘッダーの左側にアイコンが表示されています。これがその列のデータ型です。
| アイコン | データ型 | M言語の型名 | 用途 |
|---|---|---|---|
| ABC | テキスト | type text | 文字列全般。商品名・住所・コードなど |
| 123 | 整数 | Int64.Type | 小数点のない数値。個数・ID・年齢など |
| 1.2 | 10進数 | type number | 小数点のある数値。金額・比率など |
| 📅 | 日付 | type date | 年月日 |
| 🕐 | 日付/時刻 | type datetime | 年月日+時刻 |
| T/F | True/False | type logical | 論理値 |
型の変更方法
最も手軽な方法です。
複数列をCtrl+クリックで選択してから一括変更も可能です。
CSVの取り込み時に自動で適用されることも多いです。
「ロケールを使用して変更」― 日付の形式が違うとき
海外から届いたデータで日付が「03/21/2026」(月/日/年)形式になっている場合、通常の日付型変換では正しく認識されません。 「ロケールを使用して変更」で「英語(米国)」を選択すると、MM/DD/YYYY形式として正しく解釈されます。
日本形式(2026/03/21)なのに日付型に変換できない場合は「日本語」ロケールを明示的に指定してみてください。
「型の変更」ステップの置き換え確認
型を変更すると、多くの場合「現在のステップの置換」か「新しいステップの挿入」かを確認するダイアログが出ます。
「現在のステップの置換」:既存の「変更された型」ステップに今回の変更を統合します。1つのステップで複数列の型変更をまとめる場合はこちら。
「新しいステップの挿入」:新しいステップとして追加します。型変更の操作を分けて管理したい場合はこちら。
よくあるトラブル
数値列をテキストにしたい場合(商品コード「001」が「1」になる問題): 「001」のような先頭ゼロ付きのコードは数値型にすると「1」になってしまいます。 この列はテキスト型にする必要があります。型変換のタイミングは「できるだけ早い段階」が鉄則です。 一度数値型になってしまうと先頭ゼロは消えて復元できません。
日付型への変換で「Error」になる場合: 「2026年3月21日」「R8.3.21」のような和暦・日本語表記はそのままでは日付型に変換できません。 テキスト操作(置換・抽出)で「2026/03/21」形式に整形してから型変換する必要があります。
まとめ
データ型の設定はPower Queryのほぼすべての操作の前提です。 取り込み直後に型を確認・修正するのを習慣にしてください。 列ヘッダーのアイコンクリックが最速、海外日付にはロケール指定、先頭ゼロにはテキスト型を先に設定するのがポイントです。